峯の浦 / 垂水遺跡(通称:裏山寺)

山寺の歴史を語るうえで外せない幻想的なスポット

山形で名の知れた観光地といえば山寺。あなたは、そのさらに奥地に“裏山寺”と呼ばれるエリアがあるのはご存知でしょうか。実は、裏山寺は通称で、正確には“峯の浦”が正式名称です。

この記事では、その神秘的な空気を放つ“峯の裏”をご案内します。記事の最後に、裏山寺を巡る瞑想ツアーのご紹介もありますので合わせてご覧ください。

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峯の浦とは


峯の浦は、千手院観音(最上三十三観音第二番札所)・垂水遺跡・七岩・修験場などを含むエリアを指します。山寺を開山した慈覚大師円仁さんが、この峯の浦で現在の山寺の構想を練ったと言われています。

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ルートに沿って主要スポットをご案内します。

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1.千手院観音
千手院観音にあがっていく階段の途中にJR仙山線の線路があり、妙な高揚感があります。千手院観音のご本尊は慈覚大師の作とされる木造千手観世音菩薩立像ですが、現在は秘仏として安置され、代わりに高さ約1メートルの金色の千手観音立像が拝顔できるようになっています。

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2.垂水遺跡
峯の浦で最も神秘的な場所です。大正時代頃まで山伏の居住修行の痕跡があったと言われています。

巨大な岩壁一面の蜂の巣状の穴と木製の鳥居がなんともいえない独特の雰囲気を漂わせています。

円仁さんが寝泊まりして修行をしていたとされている修行宿跡も見ることができます。よく見ると岩肌に横一直線に溝が!これは、雨水がそのまま下に流れ落ちないようにするために溝を掘ったと言われています。先人の知恵と生きる工夫ですね。




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3.城岩七岩
対岸から見ると七つの岩が並ぶように見えるためこのような名前が付いています。中世の山城の様相をなし、隠し砦を思い起こさせる景色です。城岩七岩のひとつ弓張岩からは、里山の落ち着いた景色を眺めることができます。※足元が危険なので十分に気をつけて足を踏み入れてください

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4.修験場跡
峯の浦を歩き進めていくと広場が現れます。この広場が修験跡と呼ばれています。前後左右に大きな岩に囲まれ、神秘的な空気感を漂わせていることから、この広場は厚い庶民信仰のお祭り広場だったと考えられている。

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このほかにも、現在の山寺に類似したものがたくさん見つかっております。円仁さんがここで山寺をどんな場所にしようとしていたのか考え修行をしていたことが考察できます。もしかしたら本当はここに今の山寺を作ろうとしていたのかもしれませんが、何らかの理由で移設せざる得ない状況になったのかもしれませんね。あくまでも仮説ですが……

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峯の浦観光のご案内


峯の浦は、歩いて90分ほどで巡れます。ただし、写真を撮ったり、ガイドさん付きのツアーに参加する場合は2時間ほどみていると安心です。歩いて行く道は、整備されていないので、ある程度の服や靴の準備は必要です。

また、千手院から垂水遺跡まで行き、また同じ道筋を戻ってくることで千手院前に車をとめておくこともできます。※その場合、垂水遺跡以降のスポットに行くことはできません。

全行程巡る場合は、山寺の門前街のどこかのお店を利用しながら車を停めてください。そこから千手院観音まで歩き、峯の浦に入って行くと散策路をでたころが山寺の根本中堂となります。

ルート場のスポットとしては次の通りの順序となります。。千手院→垂水遺跡(垂水観音・垂水不動尊・円仁宿跡)→烏帽子岩→城岩七岩→修験場→五輪塔窟→本坊台座石→牛頭天王祠。



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ここがおすすめ!


峯の浦散策の入り口、空気感が変わります。森林の中を歩み進めるので、森林浴をしながらゆっくり歩くことで心身のリラックスにもつながります。垂水遺跡の神秘的な雰囲気もおすすめです。さらにその先に進んだ城岩七岩から眺める景色は日頃の喧騒を忘れ、ゆったり深呼吸したくなります。

現在の山寺の基礎や構想を練ったとされる峯の浦に身を投じることで、山寺観光がさらに興味深くなります。この大自然の中、慈覚大師円仁は何を思ったのか。1000数段の階段を登るだけではなく、ぜひこの峯の浦も合わせてハイキングしながら、ご自身の身体で感じ取っていただきたいです。

全行程を終えると山寺の門前街に出てくるようになっています。そのまま山寺に登ってもいいですし、お店に立ち寄って休憩してもいいと思います。峯の浦を歩くことで心地よい疲れと森林浴をしたことによる爽快感も味わえますのでぜひお越しください。



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注意事項 汚れてもいい服、歩きやすい履きなれた靴でおでかけください
お問合せ 山寺観光協会
TEL : 023-695-2816
アクセス 山寺駅から千手院まで徒歩約15分
駐車場 ※登山口入口(千手院手前)に数台停められるスペースがございます