峯の浦 / 垂水遺跡(通称:裏山寺)

山寺の歴史を語るうえで外せない幻想的なスポット

あまり知られていない峯の浦という現在の山寺の奥地に佇むスポット。大正時代頃まで山伏が居住修行をしていた場所で、慈覚大師円仁が山寺立石寺を開山する前に修行した宿跡と伝えられています。ハチの巣状の穴がある巨岩の割れ目には不動明王が祀られ、さらに進むと修験跡や五輪塔窟(くつ)などの遺跡が現れます。峯の浦で築かれたものが現在の山寺へ移設されたという説もあり、兎にも角にも山寺の歴史を語る上で重要な場所とされています。‌

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①スタートは、線路をまたぐところから‌

踏切を渡る際に線路をまたぐことはあっても、寺院の境内の階段を登ったらいきなり線路があるというロケーションはそうそうない。この特別な体験が峯の浦観光へのプロローグです。ちなみに、この線路は山形と仙台を結ぶ仙山線です。‌

②千手院観音‌

過去に何度も災害にあってきた寺院のため、創建の由来は確かではない。本尊は、慈覚大師円仁作とされている木像の千手観音菩薩立像ですが、過去の火災で焼け焦げてしまった為、秘仏として安置されています。代わりに、現在は高さ1mほどの金色の千手観音立像が祀られています。‌

③千手院横にある看板でルート確認‌

ここから山道に入るので事前にルートチェックして全体像をつかんでおきましょう!‌

④お墓の脇を失礼して…天台のみちへ‌

なんとも言えない雰囲気の中、お墓の脇を失礼して山道へ入っていきます。ここが入口?と迷うこともあるかもしれませんが、看板や案内があるので比較的迷うことなく進めます。‌

⑤このような道を進んでいきます‌

立石寺のように整備された道ではないので、靴などの準備はしっかりした方が安心です。‌

⑥ところどころに案内があるので安心‌

地図さえ持っていれば、案内が随所にあるので迷いません。‌

⑦15分ぐらい歩くと…ここが垂水遺跡!‌

洞穴の中に建つ木造のシンプルな鳥居。周囲は、蜂の巣状の巨大な岸壁。自然が作り出した芸術の中に慈覚大師円仁の想いが詰まっているような幻想的な空間です。‌


山寺を開山(860年)した慈覚大師円仁の修行宿跡。大正時代頃までこのあたりでは、山伏の居住修行の姿があったそう。‌

ここで折り返し元の道を辿ることで千手院観音前の駐車場まで戻ることができます。この先に進むと最終的な到着地点が駐車場から遠くなります。‌

⑧弓張岩からの眺め‌

天台のみちには、城岩七岩という頂があります。対岸から見ると、弓張岩、盾岩、猿岩、鏡岩、塩岩、砦岩、甲岩が城壁のように並んで見えるとのこと。ほとんどの岩は滑落や転落の恐れがあるので立ち入り禁止になっていたが、弓張岩は岩の上に立つことができました。ただし、こちらも柵など一切ないので十分ご注意を!‌

⑨さらに進むと、修験場跡へ‌

奥へ進めば進むほど道も険しくなっていきます。岩と岩の間、道なき道を行く感じです。‌


この広場が修験場跡です。神秘な厚い庶民信仰のお祭り広場のように思われます。ここで何が行われていたのか…気になるところです。‌

⑩供養塔・墓として使われる五輪塔‌

ここには崩れた多くの五輪塔があります。持ち去られたり、崩れたり…今ではその形がほぼ無い状態になっています。五輪塔をよく見ると鎌倉時代の年号が刻まれています。‌


どこまでも続きそうな森林の中を進んでいきます。癒し効果も十分ありますが、山寺の歴史を肌で感じることができる神秘的な空間です。‌


線路を横目にいよいよ終着。。‌

出てきたところは、比較的立石寺の登山口に近いところです。そのまま山寺に登ると違いもよく分かりますが、ひとまずふもとで休憩を!‌

最後に…‌
千手院から終着地点まで全行程約70分のハイキングです。ほとんど参拝者がおらず、静寂が漂っていました。寂しい反面、このまま知る人ぞ知る場所であってほしいとも思えます。この景色は写真があれば見ることはできますが、この場所に立たないと感じることができない空気を是非とも体験していただきたいとも思っております。相反する感情が生まれるのもこの場所に立ったからこそ。‌

山形にはまだまだディープなスポットが眠っています。‌

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注意事項 汚れてもいい服、歩きやすい履きなれた靴でおでかけください
お問合せ 山寺観光協会
TEL : 023-695-2816
アクセス 山寺駅から千手院まで徒歩約15分
駐車場 ※登山口入口(千手院手前)に数台停められるスペースがございます