ツアー概要
日本一の紅花の産地である山形県。
一時代を築いた紅花の魅力は「1%の赤」と「移ろいゆく色」
紅餅から染料を抽出
その1%の赤を最大限に引き出し、綺麗に染め上げることができるのが特に冬です。澄んだ空気と水、やわらかい冬の日差し、これらが揃う山形の冬は紅染めに必要な環境が揃っています。
本ツアーは、そんな山形の冬と紅花が織りなす物語を体感することができる、寒中紅花染め体験ツアーです。
職人との対話や体験を通して、紅花本来の価値に今一度気付かされるようなプログラムにしていきます。寒い中行う紅花染め体験のあとには、あたたかいランチと温泉もご用意します!
初めての開催となる今回はモニターとして参加者を募集します。
目次
こんな人におすすめ
①草木染めが好きな人
②本物志向な人
③地元の人との交流が好きな人
紅花について
紅花は、山形の県花に指定されるほど、県内では圧倒的に存在感のある花です。一時代を築き、山形の経済を支えてきた紅花。
最上川が流れる山形県の内陸部を中心とした地域は、土壌と気候(朝霧がたちやすい)を味方につけ、日本一の紅花産地へと成長しました。
江戸時代後期の最盛期には全国の生産量の約半数を占めていたと記録されています。紅餅を乗せた馬一駄で米が百俵買える、「米の百倍、 金の十倍」と謳われた大変な高級品でした。
しかし、明治時代に入り科学染料の輸入がすすみ、安く手軽に染めることができるようになったため山形の紅花は衰退の一途をたどります。
昭和に入ってから、段々と県内での紅花栽培が盛んになってきてはいますが、需要が大きく拡大することはありませんでした。
平成、令和では、本物志向の染物業者や化粧品業者、草木染めの愛好者等の需要に応じた生産が行われています。
この紅花を県外の方にももっと知ってもらいたい、山形のものづくりの素晴らしさとともに紅花の価値を伝えていきたいという想いから本ツアーの企画が立ち上がりました。
職人に教わる本格的な紅花染め
本体験を行う場所は、山形市で染料となる草木の栽培から染めまでを一気通貫で行っている瓶屋さん。
藍をはじめとする様々な草木染めを行う瓶屋さんが、その年の1番最初に行うのが紅花染めというくらい紅花を大切にしています。
未だかつて、気象環境が厳しい真冬にこの体験を一般向けに実施したことはありませんが、瓶屋さんの完全協力をいただき実現することができます!
しかも、今回の体験では、烏梅・藁灰から瓶屋さんでつくられている天然のものを使わせていただきます。
※一般的な紅花染めには人工のクエン酸を使いますがそれは烏梅(天然のクエン酸)の代用として使われているものです。
紅花染めに欠かせない藁灰を事前につくります
染め職人の佐久間さんご夫妻から手解きを受けながら、質の高い紅花染めが体験できます。
佐久間さんご夫妻
では、なぜ寒に染めるのか。
一言で言えば、染め上がりが冴えるように綺麗になるから。
反物を染める時の様子
湿度が少なく空気も水も澄んでいる寒中の2月に行うことで、紅花本来の美しさを引き出すことができるのです。
今回は、瓶屋さんのお店の軒下(屋外)での体験となります。ご参加の方は温かい格好でお越しください。
体験は瓶屋さんの軒下で行います
染める物について
染める物は、2色染めのスカーフ(松ヶ岡シルク)です。瓶屋さんで草木染めしたスカーフ2種類からお選びいただきます。
①黄色(ウコン)
②灰色(ゲンノショウコ) × 白
※予約時にお選びいただきます
1人1枚どちらかお選びいただきます
柔らかな肌触りで季節問わず男女関係なく使いやすいものです。こちらのスカーフに紅染めをしていきます。染めた後の仕上がりは以下の通りです。
①黄色 × サーモンピンクに仕上がります
②灰色 × ピンクに仕上がります
染め上がったスカーフは当日お持ち帰りOK
さらに今回だけ特別に、瓶屋さんで仕入れている反物をひとり50cmにお分けして染めさせていただきます。
反物の紅花染め
染めた反物生地は、ふくさにしたり、巾着の裏地として使ったり、小物づくりにご活用ください。額に入れて飾るのもいいと思います。
染め上がった後の色の深さに感動です
※通常、瓶屋さんはこのような提供の仕方はしておりません。
紅の真の価値と向き合う
紅花染めの最大の特徴は、経年変化。だんだん色が無くなる……ではなく、移ろいゆく美しさを楽しむことが大切です。
色が移り変わることを前提に、紅花染めと向き合う必要があります。
瓶屋さんの蔵に保管されている着物や製品の数々を拝見し、その世界観とともに紅の価値を感じることができると思います。
冷えた体にホットな時間
寒い体験の後は、温かいランチとあっつい温泉をご用意します。
ランチは、山寺の遠藤さんが作る紅花づくし御膳を瓶屋さんにお届けします。
温かい汁物もございますので、冷えた体を温めましょう!
全ての体験が終わった後、温泉の入浴券をお渡しします。
最後に温泉で温まりましょう。
INFOMATION
開催日程 | 2023年2月18日(土) |
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集合場所 | 草木染め工房 瓶屋 〒990-2401 山形県山形市平清水151 ※天童温泉のお泊まりの宿から瓶屋さんまで往復送迎も可能です。その場合、オプションにて送迎をお選びください。お泊まりの宿にお迎えにあがります。 |
集合時間 | 10:30 |
スケジュール | 10:30 瓶屋集合 10:45 瓶屋と草木染めのご紹介 11:00 寒中紅花染め体験 12:30 紅花づくしのランチ 13:20 紅花で染めた着物が保管されている蔵見学 14:15 完成した紅花染めを受け取る・写真撮影 15:00 八百坊で温泉入浴・順次解散 ※天童温泉にお泊まりの方で、送迎が必要な方向けに送迎のオプションもございます。 |
所要時間 | 約5時間 |
体験代金 | 大人 |
含まれているもの | 寒中紅花染め体験代、烏梅・藁灰、2色ショール(16,000円相当)、反物50cm、ランチ、温泉 |
追加 | ●持ち物 ・エプロン(液で服が汚れないように) ・防寒着(紅花染めは屋外で行います) ・タオル(温泉入浴用) ・着替え(温泉入浴後) |
精算方法 | 予約時、クレジットカード事前決済 |
最大募集人数 | 6名限定 |
最少催行人員 | 4名以上 |
移動手段 | ※天童温泉から往復送迎が必要な方はオプションにてお選びください |
申込締切 | 2023年2月13日(月) |
企画主催 | 山形県知事登録旅行業第2-284号 株式会社DMC天童温泉 住所 山形県天童市鎌田本町2-5-43 電話 023-654-6699 |
協力・運営 | 草木染工房 瓶屋 「山寺と紅花」推進協議会 |